11 5 ()、京都競馬場で行われた2歳新馬 (ダート1400m) に出走したアップビート。外枠から滑らかにスタートを切ったアップビートは、軽快なスピードを生かし好位に取りつき、道中を運ぶ。揉まれることなく、自らのリズムで気分良くレースを進めたアップビートは、4コーナーでは早くも先頭に並びかけると、直線では豊富なスピードを武器にあっさり先頭に立ち後続を引き離したアップビートは、残り200mで早々にレースの大勢を決し、最後は2着に5馬身差をつけて勝利した。 

アップビートは母ファンアンドゲイムス、母の父Rahyという血統の2歳牝馬。母は2003年のゼットランドS勝ち馬。本馬の半きょうだいファンフェア、ヤマノルミナスはJRA勝ち馬。3代母のOh So Sharp1985年の1000ギニー (G1)オークス (G1)、セントレジャーS (G1) などに勝利した名牝。

 

アップビート (2014年生・めす・鹿)

馬主 H.H. シェイク・モハメド

栗東 吉村 圭司 厩舎

日高町 ダーレー 生産

 

パイロの父プルピット (Pulpit) は、種付料30万ドルを誇るアメリカのトップスタリオンであるタピット (Tapit) や、2014年の米年度代表馬カリフォルニアクローム(California Chrome) の父ラッキープルピット (Lucky Pulpit) 数々の成功種牡馬を送り出す不世出のサイアーオブサイアーズ。現役時にはフォアゴーS (G1)を制しアメリカのトップマイラーとして君臨したパイロも、初年度産駒であるシゲルカガが北海道スプリントカップ (Jpn3) に勝利、さらに地方重賞を制したタービランス、ブラックヘブン、シャークファング、インディウム、ミスアバンセ等を送り出し成功を収める。とりわけ現3歳世代は、JRAにおいてビービーバーレルがフェアリーS (G3) を制覇、またメイショウスイヅキはもみじS (OP) に勝利するなど芝のレースでも産駒が躍進。勝ち馬率の高さも大きな注目を集めている。