6月28日 (水)、船橋競馬場で開催された国内ダートグレード競走の最高峰、帝王賞 (Jpn1・4歳上・ダート2000m) にて、激戦を制しパイロ産駒のメイショウハリオが勝利。史上初となる帝王賞連覇を達成し、前走のかしわ記念 (Jpn1) に続く連勝で自身にとって3つ目のビックタイトルを手にした。
前走のかしわ記念 (Jpn1) 後も好調を保っていたメイショウハリオは、スタートから気負う所もなく自らのペースでゆったりとレースを進める。2コーナーを回り、向こう正面では他の有力馬を前に見ながら隊列9番手の外目で好機を伺うと、3コーナー入口の勝負所で一団気味となった馬群の外から一気に進出を開始。最終コーナーを回り直線を迎えると、自慢の末脚を遺憾なく発揮して外から襲い掛かり、残り100mからは3頭による激しい叩き合いとなるも、これを見事に差し切って優勝し、史上初となる帝王賞連覇を達成した。
けれんみのない走りで並み居る強豪を退けたメイショウハリオ。上半期のダート競馬を、史上初の大偉業達成という最高の形で鮮やかに締めくくった。
メイショウハリオは母メイショウオウヒ、母の父マンハッタンカフェという血統の6歳牡馬。本馬の半弟には、昨年のダイヤモンドS (G3) に勝利し、天皇賞 (春) (G1) 3着の実績を持つ現役馬テーオーロイヤル、叔父にはアルゼンチン共和国杯 (G2) 2着、ダイヤモンドS (G3) 3着などJRA5勝の実績馬メイショウカドマツらが名を連ね、さらに遡るとCourtly Deeに辿り着く優秀なファミリーに属している。
メイショウハリオ (2017年生・牡・栗)
父パイロ 母メイショウオウヒ 母の父マンハッタンカフェ
馬主 松本 好雄 様
栗東 岡田 稲男 厩舎
浦河町 三嶋牧場 生産
パイロは7年連続でサイアーランキングのトップ4に入り、
今やダート界を牽引する存在となった偉大な種牡馬。
中央・地方を問わず全国で産駒が活躍。
メイショウハリオが、史上初の帝王賞 (Jpn1) 連覇を達成。
ミューチャリーは、史上初の地方所属馬によるJBCクラシック (Jpn1) 勝ち馬に。
ケイアイパープルは、佐賀記念 (Jpn3)、白山大賞典 (Jpn3) に優勝。
さらに、ベルピットが圧巻の走りで北斗盃、北海優駿に勝利。
ダート路線を賑わす素質馬が続出。
歴史的名馬フライトラインの登場で、再び世界から
脚光を浴びるサイアーオブサイアーズ、プルピット。
いつの時代も大物を送り出す、約束のサイアーライン。