今週も勝ち馬を送り出したパイロ、エレメンツが新馬戦を制す

毎週のように勝ち馬を送り出し、勢いが止まらないパイロ。

週末のJRA開催ではエレメンツが2着に4馬身差をつける走りをみせ、新馬戦に快勝した。

エレメンツは123 ()、京都競馬場で行われたメイクデビュー京都 (3歳新馬・牝馬・ダート1400m) に出走。スタートで出遅れたエレメンツは後方からの競馬。3コーナー手前付近では中段まで位置取りを押し上げ、残り600mの勝負所で手ごたえよく外から追い上げたエレメンツは、直線に入ると残り200mから目の覚めるような他馬と全く異なる末脚で、一気に前の馬群を差し切ると、後続を置き去りにする圧倒的な走りで2着に4馬身差をつけ、完勝といえるレース内容で勝利した。

エレメンツは母アクアリスト、母の父Coronad's Quest (コロナドズクエスト)という血統の3歳牡馬。本馬の半姉にはJRA2勝のスピリットレイク。近親には08年の2000ギニー (G1)、愛2000ギニー (G1)セントジェイムズパレスS (G1)、サセックスS (G1) に勝利したHenrythenavigatorがいる。

 

エレメンツ (2013年生・牝・黒鹿)

馬主 H.H.シェイク・モハメド

栗東・西園 正都 厩舎

日高町 ダーレー 生産

 

パイロの父プルピット (Pulpit) は、種付料30万ドルを誇るアメリカのトップスタリオンであるタピット (Tapit) や、2014年の米年度代表馬カリフォルニアクローム (California Chrome) の父ラッキープルピット (Lucky Pulpit) 数々の成功種牡馬を送り出す不世出のサイアーオブサイアーズ。現役時にはフォアゴーS (G1) を制しアメリカのトップマイラーとして君臨したパイロも、初年度産駒であるシゲルカガが北海道スプリントカップ (Jpn3) に勝利、さらに地方重賞を制したブラックヘブン、シャークファング、インディウム、ミスアバンセ等を送り出し成功を収める。とりわけ現3歳世代は、JRAのビービーバーレル、メイショウスイヅキ他、NARでも6戦無敗のポッドガイなどの大物が出現、中央・地方あわせて既に33 (うちJRA勝ち馬15が勝ち上がり、高い勝ち馬率で大きな注目を浴びている。