ディスクリートキャットの本邦産駒から待望の2歳重賞勝ち馬が誕生した。
11月5日 (土)、東京競馬場で開催された芝1400mの2歳重賞・京王杯2歳S (G2) に出走したオオバンブルマイ。前走のデビュー戦を快勝して臨んだ本馬は、スタートを決めると積極的に前へ馬を進め、逃げ馬を見ながら内の好位3番手でロスなく道中を運ぶ。最終コーナーを回り直線に入ったオオバンブルマイは、先頭を争う2頭の後ろで追い出しを待ち、残り200m手前付近という絶妙のタイミングで外に持ち出されると、そこから末脚をしっかりと伸ばして前を差し切り、2着に1馬身差をつけ、デビュー戦に続く連勝で重賞に勝利した。
ディスクリートキャットの本邦産駒として初めて重賞を制したオオバンブルマイは、母ピンクガーベラ、母の父ディープインパクトという血統の2歳牡馬。ディープインパクトとStorm Catのニックスを意識して配合された本馬の血統を見ると、母ピンクガーベラはJRA入着馬ながら、祖母ルシュクルはすずらん賞 (オープン) に勝利しファルコンS (G3) 3着入着のスピード馬、叔母にはキーンランドC (G3)、函館2歳S (G3) に勝利し阪神ジュベナイルフィリーズ (G1) 3着の実績があるブランボヌール、叔父には函館スプリントS (G3)、函館2歳S (G3) などに勝利したビアンフェ等がおり、近親には世界的名種牡馬Unbridled's Songがいる。
オオバンブルマイ (2020年生・牡・鹿)
父ディスクリートキャット 母ピンクガーベラ 母の父ディープインパクト
馬主 岡 浩二 様
栗東 吉村 圭司 厩舎
新ひだか町 (株)サンデーヒルズ 生産
ディスクリートキャットは
2、3歳時は6戦無敗、同世代のチャンピオン。
シガーマイルH (G1) では他馬に影をも踏ませず、
伝説のイージーゴアに並ぶレコードタイムで走破。
カーターH (G1) 連覇のダッズキャップスを筆頭に、
これまでにG1勝ち馬5頭、80頭以上の
重賞・ステークスホースを送り出す。
本邦産駒では京王杯2歳S (G2) に勝利したオオバンブルマイ、
ヒヤシンスS (L) を制し、全日本2歳優駿 (Jpn1)、兵庫ジュニアグランプリ (Jpn2) において
2着に入着したコンバスチョンらを送り出し、注目を集める。
確かな成績に裏付けされた、
圧倒的なスピード。
その勢いは、誰にも止められない。