ダート界の一翼を担いつつあるパイロ。週末のマーチS (G3) ではメイショウハリオが勝利、2着にも同産駒のケンシンコウが入り、パイロ産駒のワンツーフィニッシュとなった。
3月27日 (日)、中山競馬場で開催されたマーチS (G3・4歳以上・オープン・ダート1800m) に出走したメイショウハリオ。ややあおり気味のスタートとなったものの、末脚を生かす競馬に徹するべく待機策を選択した本馬は、後方3番手に位置し1コーナーを回り向こう正面へ。しっかりと折り合いレースを運んだメイショウハリオは、残り1000m付近から徐々に進出を開始し、3コーナーから4コーナーにかけては大外に進路を取り先団を射程圏に捉えていざ直線へ。その直線では大外から上がり3ハロンタイム36.5秒という目の覚めるような異次元の末脚を繰り出し先行勢を次々と抜き去り、最後は逃げ粘るパイロ産駒のケンシンコウを半馬身差交わして見事優勝。2走前のみやこSに続き重賞2勝目を挙げた。
最後まで死闘を繰り広げ2着となったケンシンコウと共にパイロ産駒のワンツーフィニッシュとなった本レースでは、両馬が3着以下に3馬身半差以上の差を付け、その能力の違いを見せつける素晴らしい結果となった。
メイショウハリオは母メイショウオウヒ、母の父マンハッタンカフェという血統の5歳牡馬。本馬の半弟には、兵庫特別を含むJRA2勝を上げた現役馬テーオーロイヤル、叔父にはアルゼンチン共和国杯 (G2) 2着、ダイヤモンドS (G3) 3着などJRA5勝の実績馬メイショウカドマツなどが名を連ね、さらに遡るとCourtly Deeに辿り着く優秀なファミリーに属する。
メイショウハリオ (2017年生・牡・栗)
父パイロ 母メイショウオウヒ 母の父マンハッタンカフェ
馬主 松本 好雄 様
栗東 岡田 稲男 厩舎
浦河町 三嶋牧場 生産
アメリカのチャンピオンサイアー・タピットを送る、プルピットのサイアーラインが日本でも大ブレイク。
地方所属馬として初めてJBCクラシック (Jpn1) を制覇したミューチャリーを筆頭に、重賞戦線を賑わす大物続々登場。
2021年、ダートサイアーランキングで2位、デビュー8世代の勝ち馬率は、脅威の78%。
これまでに8頭の重賞勝ち馬を送り出し、まさに今のダート界をリードするスタリオン、それがパイロ。