今季、初年度産駒がデビューしたモンテロッソ。産駒は距離、馬場を問わない活躍をみせている。週末のJRA開催では、モンテロッソ産駒のリュヌルージュが芝で、フェリーチェがダートで勝利し、新たに勝ち馬となった。この週末の勝利でモンテロッソ産駒の勝ち上がり頭数は、JRA勝ち馬6頭を含め11頭となった。 

129日(土)、阪神競馬場で行われた未勝利戦(2歳・芝・2000m)に出走したリュヌルージュは最内からのスタート。滑らかにゲートを出たリュヌルージュは、無理なくハナに立ちレースのペースを握る。向こう正面では早めのスパートを切った馬に外から被せられたものの、ハナを譲り番手で3コーナーから4コーナーを回ったリュヌルージュは、直線ではしっかりした末脚で抜け出し、後続を1馬身差退け勝利した。

リュヌルージュは日高町・坂東牧場生産。母ムーンハウリング、母の父メジロマックイーンという血統の2歳牝馬。本馬の母ムーンハウリングは2歳勝ち馬。母の父メジロマックイーン、2代母父カコイーシーズ、3代母父ボールドラツドという血統の本馬は母の2番仔、5代血統表内にインブリードを全く含まない特徴的な配合で生まれている。

 

リュヌルージュ(2015年生・めす・鹿)

父モンテロッソ 母ムーンハウリング 母の父メジロマックイーン

馬主 窪田 康志 様

栗東 斉藤 崇史 厩舎

日高町 坂東牧場 生産

 

翌日の1210日(日)、中山競馬場で行われた未勝利戦(2歳・ダート・1200m)にはフェリーチェが出走。スタートから、先頭集団を前に見ながら内目の67番手で向こう正面を運んだフェリーチェ。最終コーナーを回り、直線で上手く外に持ち出したフェリーチェは、先に抜け出した前2頭を、余裕残しの楽な手応えであっさり交わす余裕あふれる走りで、2着に2馬身差をつけ勝利した。 

フェリーチェは浦河町・ビクトリーホースランチ生産。母タイキキララ、母の父キングヘイローという血統の2歳牝馬。祖母タイキステラはJRA6勝、湘南Sなど4つの特別レースに勝利したオープン馬。本馬の母系からは、1993年のマイルチャンピオンシップ(G1)  など重賞4勝、93年のJRA最優秀4歳以上牝馬のタイトルを獲得した名牝シンコウラブリイ、2012年の東スポ杯2S (G3)など2つの重賞を制し、2013年の皐月賞(G1) 3着のコディーノなど多数の活躍馬が出ている。

 

フェリーチェ(2015年生・めす・鹿)

父モンテロッソ 母タイキキララ 母の父キングヘイロー

馬主 (有)大樹ファーム 様

美浦 菊沢 隆徳 厩舎

浦河町 ビクトリーホースランチ 生産

 

父系祖父ドバイミレニアムに続き、ドバイワールドカップをレコードで制する偉業を達成したモンテロッソ。生涯を通じて、G120頭を撃破。世界を席巻する種牡馬、ドゥバウィ。その血を導入する貴重な機会を提供。また、サンデーサイレンスの血脈とも理想的なアウトクロスを実現。供用開始から2シーズン、200頭を超える繁殖牝馬と交配。初年度産駒は、JRA勝ち馬6頭を含め、既に11頭が勝ち馬となる。