パイロ産駒、ビービーバーレルがフェアリーSを制覇

父に初JRA重賞勝ちをプレゼント。

111 ()、中山競馬場で行われたフェアリーS (G33歳牝馬、芝1600m) においてパイロ産駒の牝馬ビービーバーレルが、スピードを生かして逃げ切り初重賞制覇。父のパイロにとっても、記念すべき産駒による初JRA重賞制覇となった。 

近走の内容から3番人気に推されたビービーバーレルは、スタートを決めると迷わずハナに立ちレースの主導権を握る。その快調な逃げに後続はついてこられず、4コーナーから直線へ。最後の坂でも脚色は全く衰えることなく、2着に1馬身と3/4差をつけて快勝した。

ビービーバーレルは、母ファインディンプル、母の父Silver Hawkという血統の3歳牝馬。半兄にアーリントンカップ (G3) を制覇したダブルウェッジがいる血統。兄が成し得なかったクラシック制覇へ向けて大きく前進した。

 

ビービーバーレル (2013年生・牝・栗)

馬主 坂東勝彦 様

美浦・中舘 英二 厩舎

浦河町 絵笛牧場 生産

 

パイロの父プルピット (Pulpit) は、種付料30万ドルを誇るアメリカのトップスタリオンであるタピット (Tapit) や、2014年の米年度代表馬カリフォルニアクローム (California Chrome) の父ラッキープルピット (Lucky Pulpit) 数々の成功種牡馬を送り出す不世出のサイアーオブサイアーズ。現役時にはフォアゴーS (G1) を制しアメリカのトップマイラーとして君臨したパイロも、初年度産駒であるシゲルカガが北海道スプリントカップ (Jpn3) に勝利、さらに地方重賞を制したブラックヘブン、シャークファング、インディウム、ミスアバンセ等を送り出し成功を収める。とりわけ現3歳世代は、JRAのビービーバーレル、メイショウスイヅキ他、NARでも6戦無敗のポッドガイなどの大物が出現、中央・地方あわせて既に30頭 (うちJRA勝ち馬12頭) が勝ち上がり、高い勝ち馬率で大きな注目を浴びている。