今夏、初年度産駒を競馬場に送り出しているファインニードル。
ウメムスビがカンナステークスを快勝し、早くもオープン勝ち馬が誕生した。
9月24日 (土)、中山競馬場で開催されたカンナステークス (2歳オープン・芝1200m) に出走したウメムスビ。外枠からスタートを決めたウメムスビは、テンのスピードを生かし楽に2番手につけ気分よく道中を運ぶ。3コーナー中間でじわりと前との差を詰めたウメムスビは、直線を向くと前をあっさりと交わして先頭に立ち、鞍上の追い出しにもきっちり反応してさらに末脚を伸ばし、後続を1馬身と1/4引き離す全く危なげない走りで快勝した。
父譲りのスピードとレースセンスを彷彿とさせる走りで、初のオープン勝ちを父にもたらしたウメムスビは、母ヴィオレッタ、母の父シンボリクリスエスという血統の2歳牡馬。
本馬の祖母プリンセスカメリアは芝1200mのJRA勝ち馬。叔父には2011年の朝日杯フューチュリティS (G1) に勝利したアルフレード、叔母には2019年のフェアリーS (G3) に勝利したフィリアプーラがおり、この母系には1994年のJRA賞最優秀短距離馬に選出され、種牡馬としても成功したサクラバクシンオーも名を連ねている。
快速ファミリーに裏付けされた確かなスピードを武器に、更なる活躍が期待できる本馬。今後の2歳重賞戦線を大いに賑わしてくれるに違いない。
ウメムスビ (2020年生・牡・黒鹿)
父ファインニードル 母ヴィオレッタ 母の父シンボリクリスエス
馬主 細川 陽介 様
栗東 新谷 功一 厩舎
新冠町 奥山牧場 生産
ファインニードルは、スプリンターズS (G1)、そして、高松宮記念 (G1) を制覇。
2018年度JRA賞最優秀短距離馬に輝く。
ロードカナロア以来となる、スプリントG1完全制覇。
そして、史上初の年間スプリント重賞4勝。
短距離界において前人未到の偉業を達成。
母ニードルクラフトは
クロエ賞 (G3)、セルジオクマーニ賞 (G3) を制覇。
祖母シャープポイントは
フィーニクスS (G1) 2着のブラックタイプウィナー。
名牝の血を受け継ぐ、スピード豊かなファミリー。
大いなる可能性を秘めた初産駒が、
2022年、遂にデビュー。