ファインニードル産駒、クルゼイロドスルが関越ステークスをレコードタイムで勝利

ファインニードルのファーストクロップ、クルゼイロドスルが関越ステークスをレコードタイムで勝利し、古馬のオープン競走で初勝利をあげた。

7月27日 (土)、新潟競馬場で行われた関越ステークス (オープン・3歳上・芝1800m) に出走したクルゼイロドスル。3枠4番の内枠からスタートを決めて中団馬群にポジションを取ると、人馬の呼吸をぴたりと合わせ直線に向けて脚を温存する。十分な手応えを保ったまま最終コーナーを回ると、ひと追いごとに末脚の鋭さが増す。さらに加速してゴール前の叩き合いからグイッと抜け出し、本馬の芝1800mでの初勝利となる4勝目を手に入れた。1分44秒0の勝ちタイムは、従来の記録を0秒1更新するコースレコードとなった。

父ファインニードルの初年度産駒であるクルゼイロドスルは、母スタリア、母の父アルカセットという血統の4歳牡馬。母スタリアはJRA2歳勝ち馬で、半姉エオリアはJRA4勝で浜名湖特別などに勝利しており、いとこにはJRA2勝でファルコンS (G3) 3着 などの実績があるローゼンクリーガーなどがいる。また、本馬の4代母Fall Aspenは今も世界各地で活躍馬を送り出し続けている名牝系の祖ともなっている。

 

クルゼイロドスル (2020年生・牡・栗)

父ファインニードル 母スタリア 母の父アルカセット

馬主 ゴドルフィン

栗東 高橋 義忠 厩舎

日高町 ダーレー 生産

 

 

ファインニードル

2018年のJRA賞最優秀短距離馬。

ロードカナロア以来となる、スプリントG1完全制覇。

年間スプリント重賞4勝は、前人未到の偉業。

 

母ニードルクラフトは、芝1800mのクロエ賞 (G3)、

芝1600mのセルジオクマーニ賞 (G3) を制覇。また、

祖母シャープポイントは、芝1200mで開催される

2歳戦、フィーニクスS (G1) 2着のブラックタイプウィナー。

欧州で繁栄するスピード感溢れるファミリー。

 

ウメムスビ、クルゼイロドスル、トレンディスターら

ブラックタイプホースが誕生したファーストクロップの活躍で、

種牡馬としても好スタート。

 

セカンドクロップからも、

ファンタジーS (G3) を無敗で制したカルチャーデイ、

函館2歳S (G3) 3着馬のスカイキャンバス、

新馬戦を7馬身差の圧勝で制したシュークリームなど

タレントホースが続々と出現。

 

芝・ダートを問わず、

卓越したスピードを伝える新進気鋭のスタリオン。