スプリンターズS (G1)、高松宮記念 (G1) などに勝利した 2018年度JRA賞最優秀短距離馬ファインニードル。本年待望のデビューを迎えた初年度産駒が早くも初勝利をあげた。
ファインニードル産駒初の勝ち馬となったのは、7月2日 (土) 小倉競馬場で開催された2歳未勝利 (芝1200m) に出走したウメムスビ。デビュー戦となった前走を2着としたウメムスビは、単勝1.3倍の圧倒的一番人気に支持されてレースに臨んだ。
スタート後テンのスピードを生かして番手に付けたウメムスビは、向こう正面で早くも前を射程にとらえて4コーナーを回り直線へ。直線に入ると早々に前を交わし先頭に立ったウメムスビは、そのスピードと末脚を発揮して内との追い比べを制し2着に1馬身1/4差をつけ勝利、父ファインニードルの産駒として最初の勝ち馬となった。
父譲りのスピードあふれる走りで勝ち馬となったウメムスビ。本馬の2代母父はサンデーサイレンス。自身はサンデーサイレンス3×4のクロスの持ち主でもあり、ファインニードルとサンデーサイレンスの血を内包する繫殖牝馬との相性の良さを裏付ける存在ともなった。
ウメムスビは母ヴィオレッタ、母の父シンボリクリスエスという血統の2歳牡馬。本馬の祖母プリンセスカメリアは芝1200mのJRA勝ち馬。叔父には2011年の朝日杯フューチュリティS (G1) に勝利したアルフレード、叔母には2019年のフェアリーS (G3) に勝利したフィリアプーラがおり、この母系には1994年のJRA賞最優秀短距離馬に選出され、種牡馬としても成功したサクラバクシンオーも名を連ねている。
ウメムスビ (2020年生・牡・黒鹿)
父ファインニードル 母ヴィオレッタ 母の父シンボリクリスエス
馬主 細川 陽介 様
栗東 新谷 功一 厩舎
新冠町 奥山牧場 生産
ファインニードルは、
スプリンターズS (G1)、そして、高松宮記念 (G1) を制覇。
2018年度JRA賞最優秀短距離馬に輝く。
ロードカナロア以来となる、スプリントG1完全制覇。
そして、史上初の年間スプリント重賞4勝。
短距離界において前人未到の偉業を達成。
母ニードルクラフトは
クロエ賞 (G3)、セルジオクマーニ賞 (G3) を制覇。
祖母シャープポイントは
フィーニクスS (G1) 2着のブラックタイプウィナー。
名牝の血を受け継ぐ、スピード豊かなファミリー。
大いなる可能性を秘めた初産駒が、
2022年、遂にデビュー。