初年度産駒が次々と勝ち上がり、注目を集めているフリオーソ。週末のJRA開催では産駒のトロピカルスパートが、JRA所属馬として待望の初勝利をあげた。
12月3日、中山競馬場で行われた2歳未勝利 (ダート・1200m) に出走したトロピカルスパート。スタートを決めたトロピカルスパートは無理をせず後方から競馬を運ぶ。4コーナー入口の勝負どころで一気に位置取りを上げ、前を射程に捕えたトロピカルスパートは、直線では外から次々と前を交す強烈な終いの末脚で、先団馬群を一気に差し切り、2着に1馬身半差をつけ勝利した。
トロピカルスパートは新ひだか町・坂本健一氏生産。母タヒチアンメモリ、母の父コマンダーインチーフという血統の2歳牝馬。本馬の母系を遡ると、2013年の日本ダービー (G1)、ニエル賞 (G2) などに勝利したキズナ、1994年にクラシック三冠を制したナリタブライアンにたどり着く。
トロピカルスパート (2012年生・めす・栗)
父フリオーソ 母タヒチアンメモリ 母の父コマンダーインチーフ
馬主 日向 均 様
美浦 高橋 文雅 厩舎
新ひだか町 坂本 健一 生産
2歳・3歳ダートチャンピオン。 NAR年度代表馬に輝くこと、実に4回。 2歳から7歳にかけてG1レース6勝。 父ブライアンズタイムは、ダービー馬タニノギムレット、 ナリタブライアン、そして、サニーブライアンら、歴史に名を刻む3頭のダービー馬を送り出した、大種牡馬ブライアンズタイムの傑作。自身は供用初年度から3シーズン連続で100頭以上と交配。