毎世代、多数の2歳勝ち馬を送り出し続け、年々ダート界での存在感を高めているフリオーソ。週末のJRA開催では産駒のタイキフェルヴールがリステッドレースを快勝し、本産駒として5頭目のブラックタイプホースとなった。
12月12日 (土)、中山競馬場で行われた師走ステークス (L) (3歳上・ダート1800m) に出走したタイキフェルヴール。1年半にわたる長期休養を経て、叩き2戦目となった本馬はスタートで後手を踏み後方からのレースに。16頭立ての最後方で1コーナーを周ったタイキフェルヴールは、向こう正面残り1000m付近から位置取りを徐々に押し上げると、3コーナーから4コーナーにかけ抜群の手応えで外から一気に進出。直線に入るとさらに加速し、圧倒的な末脚で他馬をまとめて交わし去り優勝。上がりタイムは、他馬よりも0.5秒以上速い37.3秒。3歳時にはUAEダービーに出走するなど期待された大物が、メンバー最速の末脚を繰り出す完璧な内容で、見事復帰を果たした瞬間であった。
タイキフェルヴールは浦河町・ビクトリーホースランチ生産。母アッシュベリー、母の父Any Given Saturdayという血統の5歳牡馬。半姉エヴェリーナはJRAで芝2000mの2歳新馬戦の勝ち馬。曾祖母Cinnamon SugarはロングルックH (G2) 勝ち馬で、エイコーンS (G1)、マザーグースS (G1)、ガゼルH (G1) 2着の実績馬。
タイキフェルヴール (2015年生・牡・栗)
父フリオーソ 母アッシュベリー 母の父Any Given Saturday
馬主 大樹ファーム 様
栗東 牧浦 充徳 厩舎
浦河町 ビクトリーホースランチ 生産
2歳・3歳ダートチャンピオン。
NAR年度代表馬に輝くこと、実に4回。
2歳から7歳にかけて、G1レース6勝。
初年度産駒がデビューすると28頭の2歳勝ち馬を送り出し、
勝ち馬数でリーディングファーストシーズンサイアーに輝く。
さらに、セカンドクロップから29頭、
サードクロップから24頭の2歳勝ち馬が誕生、
さらに、2018年産の2歳は既に26頭が勝ち上がり、種牡馬としても成功。