2024年シーズンから日本で供用されているパレスマリス。日本競馬に高い適性を示している産駒の筆頭、2歳チャンピオンのジャンタルマンタルがNHKマイルC (G1) を制覇し、3歳マイル王の称号を手に入れた。
5月5日 (日)、東京競馬場で開催されたNHKマイルC (G1) に出走したジャンタルマンタルは好スタートから外の3番手のポジションを確保。しっかりと折り合いをつけ、今にも弾けそうな手応えで最終コーナーを回り、直線へ。残り400mを過ぎたところで手綱を解放すると一気に抜け出し、後続に2馬身半という決定的な差をつけて1番人気に応える完勝。堂々たるレース運びで、2つ目のG1タイトルを手中に収めた。
昨年の朝日杯フューチュリティSを無敗で制覇。2歳チャンピオンに輝いた実績のあるマイルで、2年連続のG1戴冠。パレスマリス産駒として初の3歳でのG1制覇となった。
ジャンタルマンタルは母インディアマントゥアナ、母の父Wilburnという血統の3歳牡馬。母インディアマントゥアナは芝11ハロンのレッドカーペットH (G3) など北米で6勝をあげている。
ジャンタルマンタル (2021年生・牡・黒鹿)
父Palace Malice 母インディアマントゥアナ 母の父Wilburn
馬主 (有) 社台レースホース
栗東 高野 友和 厩舎
千歳市 社台ファーム 生産
2023年度JRA賞最優秀2歳牡馬
主な勝ち鞍:NHKマイルC (G1)、朝日杯フューチュリティS (G1)、デイリー杯2歳S (G2)
パレスマリス
アメリカ史上最高額となるレース賞金を獲得した
歴史的名馬カーリンが送る、クラシックウィナー。
3歳時、ダート2400mのベルモントS、
4歳時、ダート1600mのメトロポリタンHと
カテゴリーの異なるG1レースを制覇。
獲得したタイムフォームレーティングは、
同じカーリン産駒のG1勝ち馬
コーディーズウィッシュ、ヴィーノロッソ、そして
種牡馬としても成功するグッドマジックを超える、131。
ファーストクロップから
BCジュヴェナイルターフの勝ち馬ストラクターが出現。
さらに日本においては、朝日杯フューチュリティSを制し、
一躍クラシック候補となった、ジャンタルマンタルが登場。
自身未踏の芝における2歳G1ウィナー2頭が誕生し、
種牡馬として多彩な才能を開花。
さらに、ステイヤーズSの勝ち馬アイアンバローズ、
天皇賞 (春) を制覇したジャスティンパレスは、本馬の半弟。
日本の芝で活躍馬を送る、話題のファミリー。
これまでに日本で出走した産駒8頭のうち6頭が勝ち上がり、
G1・2勝のジャンタルマンタル、無敗でG3を制したノーブルロジャーがいる現3歳世代は秀逸。
日本供用の初年度から話題沸騰のサイアー。