北海道競馬所属の本馬は、地元で6422回という戦績を収め、今回が初のダートグレード競走出走となった。JRA勢を含む強力なメンバーが揃う中、スタートから後方7番手に位置取ったバリスコアは、道中も慌てることなくしっかりと折り合い、先行勢を見る形でレースを進める。3コーナーから絶好の手応えで大外から進出を開始し、4コーナー手前で先行する各馬を射程圏に捕らえる。4頭の激しい叩き合いの外から豪快に追い込んできた本馬は、最後まで力強く伸びて2着に鼻差まで迫る3着でゴール。将来性を感じさせる濃い内容でフリオーソ産駒初のブラックタイプホースとなった。

バリスコアは、母シャトーモア、母の父ジョリーズヘイローの2歳牡馬。母は未出走だが、そのきょうだいには、札幌記念 (G3) を制覇しオークスやエリザベス女王杯でも入着するなど活躍した名牝サンエイサンキューが名を連ねる。その血統的背景からもバリスコアには、これから地方ダートクラシック戦線における更なる活躍が期待できそうだ。 

バリスコア (2014年生・牡・青)

父フリオーソ 母シャトーモア 母の父ジョリーズヘイロー

馬主     西森 鶴 様

北海道    田中 淳司 厩舎

日高町  中川 浩典  生産 

 

フリオーソは2歳・3歳ダートチャンピオン。 NAR年度代表馬に輝くこと、実に4回。 2歳から7歳にかけてG1レース6勝。供用初年度からこれまで4シーズンすべてにおいて100頭以上の牝馬を集め、種牡馬としても絶大な人気を誇る。本年デビューを迎えた初年度産駒は既に25頭が勝ち上がり、地方ファーストシーズンサイアーランキングにおいて堂々首位となっている。