アメリカンペイトリオットの初年度産駒、ビーアストニッシドがクラシックへのステップレース、スプリングS (G2) に勝利した。
3月20日 (日)、中山競馬場で開催されたスプリングS (G2・3歳・芝1800m) に出走したビーアストニッシド。最内枠に入った本馬は、スタート直後にややつまずいたものの鞍上は本馬の良さを生かすべくためらいなくハナを奪うレースを選択。スピードを生かし難なく先頭に立つと、レースの主導権を握る。道中は2番手に1馬身半程の差を付け、自らのペースでレースを進めた本馬は抜群の手応えのまま最終コーナーへ。直線に入ってもその脚色は衰えることは無く、しっかりとした脚取りで後続を引き離し同馬の勝利パターンに持ち込むと、ゴール前では外から猛然と襲い掛かる2着馬をハナ差退ける勝負根性をも見せ見事勝利した。
これまで、ラジオNIKKEI杯京都2歳S (G3) 2着、共同通信杯 (G3) 3着など重賞レースで惜敗を重ねてきたビーアストニッシド。今回のスプリングS (G2) の勝利で念願の初重賞タイトルを手にすると同時に、クラシックへの出走権をも見事獲得した。また、父のアメリカンペイトリオットにとっても初年度産駒から重賞勝ち馬、クラシック出走馬を送り出すという嬉しい勝利となった。
ビーアストニッシドは母マオリオ、母の父ネオユニヴァースという血統の3歳牡馬。本馬の叔母には2017年のフェアリーS (G3) などに勝利したライジングリーズン、近親にはG1レース7勝をあげ、2006年のダートグレード競走最優秀馬とNARグランプリ特別表彰馬に選出されたブルーコンコルドがいる。
ビーアストニッシド (2019年生・牡・黒鹿)
父アメリカンペイトリオット 母マオリオ 母の父ネオユニヴァース
馬主 村中 徹 様
栗東・飯田 雄三 厩舎
日高町 ヴェルサイユファーム株式会社 生産
アメリカンペイトリオットはアメリカで大成功を収めるウォーフロントが送る貴重な後継種牡馬。
3歳時にケントS (G3)、
4歳時にメーカ-ズ46マイルS (G1) を制覇。
母はドバイワールドC (G1) 勝ち馬ウェルアームドの全妹。
ファミリーには日本の年度代表馬、種牡馬としても
大成功を収めたシンボリクリスエスが名を連ねる。