アドマイヤムーン産駒が好調な走りをみせている。今週のJRA開催ではワンスインナムーンがテレビユー福島賞を、レオナルドは御在所特別に勝利した。
7月1日(土)、福島競馬場で行われたテレビユー福島賞(3歳上・1600万下・芝1200m)に出走したワンスインナムーン。1番人気に推されたワンスインナムーンは、スタートから自慢のテンのスピードを生かして前へ。逃げ馬をぴったりマークし、2番手で道中を運んだワンスインナムーンは、3コーナーで早くも前に並びかけて直線へ。直線ではしっかりとした脚色で抜け出し、そのまま後続の追撃を封じて2着に半馬身差をつけ勝利し、最短で再びオープン馬への仲間入りを果たした。
ワンスインナムーンは新ひだか町・岡田スタッド生産。母ツーデイズノーチス、母の父ヘクタープロテクターという血統の4歳牝馬。母ツーデイズノーチスはJRA2勝、アネモネS (L)に勝利しクラシックに駒を進めた活躍馬。本馬は母の初仔。半弟のディバインコードは現役のJRA3勝馬、橘S (OP)などに勝利し、京王杯2歳S (G2)、アーリントンC (G3)で3着の実績馬。
ワンスインナムーン(2013年生・めす・鹿)
父アドマイヤムーン 母ツーデイズノーチス 母の父ヘクタープロテクター
馬主 (有)いとはんホールディングス 様
美浦 斎藤 誠 厩舎
新ひだか町 岡田スタッド 生産
同日の中京競馬場で行われた御在所特別(3歳上・500万下・芝1600m)に出走したレオナルド。圧倒的1番人気に推されたレオナルド。大外からスタートしたレオナルドは、縦長のレース展開で中団後方12~13番手の外目でレースを運ぶ。4コーナーを回り直線に向くとレオナルドは、馬場の真ん中を外から追い上げ、次々と前を交わし、格の違いを見せつけるかのような走りで後続に2馬身半差をつけ勝利した。
レオナルドは、母リオズスターレット、母の父Galileoという血統の4歳牡馬。本馬の母は仏3勝、2008年のクレオパトル賞(G3)勝ち馬で、同年のマルレ賞(G2) 2着。また祖母のPremiere Creationは2000年のデルマーオークス(G1) 3着、同年のクロエ賞(G3) 2着の実績馬。
レオナルド(2013年生・牡・鹿)
父アドマイヤムーン 母リオズスターレット 母の父Galileo
馬主 H.H. シェイク・モハメド
栗東 藤原 英昭 厩舎
日高町 ダーレー 生産
アドマイヤムーンはG1レース3勝を誇る、JRA年度代表馬。ジャパンカップ(G1)では、不屈の精神で内外の一流馬を撃破。産駒は距離不問の活躍:G1スプリンターのセイウンコウセイ、ハクサンムーン、G1マイラーのレオアクティブ、2000mの強豪アルキメデス。現4歳世代からはG1ウィナーのセイウンコウセイ、現5歳世代からはステークス勝ち馬のフミノムーン、ブラックムーンが出現。