週末のJRA開催ではアイアンクローが2歳新馬戦に快勝し、父の産駒としてこの世代最初の勝ち馬となった。
6月11日(日)阪神競馬場で開催された新馬戦(2歳・芝・1200m)に出走したアイアンクロー。スタートこそ、ややもっさりと出たものの、直ぐに4、5番手の内につけたアイアンクローは、最終コーナー手前でじわりと位置取りを押し上げて前を射程にいれると、直線では内から末脚を伸ばしてメンバー中最速の上がりで前の逃げ馬をきっちり捕え、デビュー戦に勝利した。
アイアンクローはヤマノアイリー、母の父グラスワンダーという血統の2歳牡馬。母の初仔、サンデーサイレンス3×3のクロスをもつアイアンクロー。近親には1994年の最優秀2歳牡馬で種牡馬としても成功を修めたフジキセキ、2015年の府中牝馬S (G2)などJRA6勝のノボリディアーナ、2002年のクイーンC (G3)に勝利し同年の桜花賞(G1) 3着のシャイニンルビーなどがいる。
アイアンクロー(2015年生・牡・栗)
父アドマイヤムーン 母ヤマノアイリー 母父グラスワンダー
馬主 藤井 聡一郎 様
栗東 斉藤 崇史 厩舎
日高町 チャンピオンズファーム 生産
アドマイヤムーンはG1レース3勝を誇る、JRA年度代表馬。ジャパンカップ(G1)では、不屈の精神で内外の一流馬を撃破。産駒は距離不問の活躍:G1スプリンターのセイウンコウセイ、ハクサンムーン、 G1マイラーのレオアクティブ、2000mの強豪アルキメデス。現4歳世代からはG1ウィナーのセイウンコウセイ、現5歳世代からはステークス勝ち馬のフミノムーン、ブラックムーンが出現。