5月14日 (土)、京都競馬場で行われた錦ステークス (4歳上・1600万下・芝1600m) に出走したダイシンサンダーは1番人気に推されての出走となった。最内からレースに臨んだダイシンサンダーはスタートでやや後手を踏んだものの、道中は鞍上がなだめるのに苦労する程に抜群の手応えで、内の中団6番手の位置取りで最終コーナーを回る。ロスのない競馬で直線に向いたダイシンサンダー。直線では自慢の末脚をいかんなく発揮し、メンバー中最速の上がりで前に襲い掛かるかのような走りをみせ、2着に3/4馬身差をつけ勝利した。今回の勝利で特別レース4勝目をあげたダイシンサンダー。再びオープン入りを決めた末脚はクラスが上がっても十分通用しそうだ。

新ひだか町・グランド牧場生産のダイシンサンダーは、母イチゴイチエ、母の父マンハッタンカフェという血統の4歳牡馬。現役時にJRAで3勝を挙げた母イチゴイチエの近親には、JRA勝ち馬でコスモス賞 (OP) 3着のラブミークンがいる。1600万特別2勝を含め、特別4勝をあげたダイシンサンダーは、自身の5代血統表にサンデーサイレンスの3×3、Mr. Prospectorの4×4というクロスの持ち主でもある。

ダイシンサンダー (2011年生・牡・鹿)

父アドマイヤムーン　母イチゴイチエ　母の父マンハッタンカフェ

馬主　大八木　信行 様

栗東　須貝　尚介　厩舎

新ひだか町　グランド牧場　生産

アドマイヤムーンは現役時、国内外でG1レースを3勝しJRA年度代表馬にも輝いた名馬。種牡馬としてもスプリンターのハクサンムーン、マイラーのレオアクティブ、中距離のアルキメデスなど距離を問わず重賞勝ち馬を送り出し、貴重なエンドスウィープの血を着実に伝えている。