5月7日 (土)、新潟競馬場で開催された駿風ステークス (4歳上・1600万下・芝1000m直線) に出走したプリンセスムーン。これまでの実績から2番人気に推されたプリンセスムーンは、外枠からスタートを切ると前に馬を置いて好位で脚をため、抜群の手応えを保ったまま、スパートのタイミングをうかがいながら道中を運ぶ。残り400mを過ぎてから、内に開いた進路を見逃さず鋭く切り込んだプリンセスムーンは、自慢の末脚を繰り出して一気に先頭に立ち、内外離れた3頭の追い比べを1馬身と1/4差制して勝利し、オープン入りを決めた。
プリンセスムーンは浦河町・三嶋牧場生産。母スクービドゥー、母の父Johan Cruyffという血統の6歳牝馬。母スクービドゥー(Scoubidou) はドイツ産で2006年のドルメロ賞 (G3) 勝ち馬。本馬の半兄タイキプレミアムはJRA3勝、江坂特別などに勝利しており、半妹のメイショウメイゲツは現役のJRA3勝馬で隅田川特別に勝利、アネモネS (OP) 2着などの実績がある。
プリンセスムーン (2010年生・めす・栗)
父アドマイヤムーン 母スクービドゥー 母の父Johan Cruyff
馬主 玉腰 勇吉 様
栗東 安田 隆行 厩舎
浦河町 三嶋牧場 生産
アドマイヤムーンは現役時、国内外でG1レースを3勝しJRA年度代表馬にも輝いた名馬。種牡馬としてもスプリンターのハクサンムーン、マイラーのレオアクティブ、中距離のアルキメデスなど距離を問わず重賞勝ち馬を送り出し、貴重なエンドスウィープの血を着実に伝えている。