父譲りの好馬体と、仕上がりの良さから1番人気に支持されたキングオブロー。ゲートから滑らかなスタートを決めた同馬は、軽快なスピードで先頭に易々と取りつき、一時は騎手が手綱を抑える程の手ごたえで2番手の好位置につけ、レースのペースを握った。
3コーナーから4コーナーにかけても終始2番手の好位置を楽な手ごたえで回ると、直線では騎手の追い出しにもしっかり応え、先頭を交すと、そのまま後続に2馬身差をつけ、見事1番人気に応えてデビュー戦を快勝した。
新ひだか町タガミファーム生産のキングオブローは母マダムチヨ、母の父ボストンハーバーという血統の2歳牡馬。本馬の母系を遡るとクラシック2冠を制し、母としてもアドマイヤベガ、アドマイヤボス、アドマイヤドン、キャプテンベガなどの活躍馬を生んだ
名牝ベガにたどり着く。奥行きのある血統背景は将来を期待させるに十分な重厚さ。
キングオブローは、軽快なスピードと仕上がりの早さを身上とした父ルールオブローを彷彿とさせる走りぶりで、デビュー戦を快勝。素質とレースセンスの良さを感じさせる新馬戦での勝利は、今後に期待をかけるに十二分な内容で次走にも注目したい。