デビュー前から評判になっていた本馬は、前半1000mのタイムが64.9秒というスローぺースにも関わらず、しっかり折り合い4番手外に位置する。4コーナー手前でジョッキーの支持に応えて一気に先頭集団に進出、直線に入るとそこから素晴らしい瞬発力で他馬を置き去りにし、最後は手綱を抑える余裕で、2着に1馬身1/4差を付け楽勝した。
安平町、ノーザンファーム生産の本馬は、母がエンプレスティアラ、母の父がクロフネという血統の2歳牡馬。祖母にマイルチャンピオンシップ南部杯(G1)をはじめダート重賞で5勝を挙げたゴールドティアラがいる良血。母系からはダート適性を窺わせるが、スローペースの中、他馬を一瞬にして突き放したレース内容から、本馬には牡馬クラシック戦線での活躍に期待せざるを得ない。絶好のスタートをきったアドマイヤムーン産駒に再び大物が登場した。