昨年、JRA賞最優秀短距離馬ファインニードルを送り出したアドマイヤムーンから、今年早くも新たなステークスウィナーが誕生した。
1月13日 (日)、中山競馬場で開催されたニューイヤーS (4歳上・L・芝1600m) に出走したドーヴァー。滑らかなスタートを切ったドーヴァーは、前走同様に中団で脚をためるレース運びを選択し、最終コーナーをロスなく回ると、直線では素晴しい末脚を繰り出して坂を上り、後続との差を一気に広げ、ゴール前では抑える余裕すら見せる理想的なレース内容で、後続に3馬身差をつけ勝利し、父の産駒として新たなステークスウィナーとなった。
ドーヴァーは母オルダニー、母の父Elusive Qualityという血統の6歳牡馬。本馬の半姉にはJRAで4勝をあげたブルーストーンがおり、祖母Adonesqueは2001年のブルーウインドS (L) 勝ち馬で、同年のメルドS (G3) 3着の実績がある。また、近親には種牡馬として成功を収めているDanehill Dancerなどがいる。
ドーヴァー (2013年生・牡・栗)
父アドマイヤムーン 母オルダニー 母の父Elusive Quality
馬主 ゴドルフィン
美浦 伊藤 圭三 厩舎
日高町 ダーレー 生産
アドマイヤムーンは、産駒ファインニードルがJRAスプリントG1完全制覇の偉業を達成。同一年に4頭の重賞勝ち馬を送り出し、スプリントレースにおいて他の種牡馬を圧倒。