産駒に類まれなスピードを伝えるアドマイヤムーン。週末のJRA開催では、ファインニードルが高松宮記念(G1)を制し、アドマイヤムーン産駒として2頭目のG1勝ち馬となった。
3月25日(日)、中京競馬場で行われた高松宮記念(4歳上・G1・芝1200m)に出走したファインニードル。滑らかなスタートを切り、道中を6番手付近につけたファインニードルは、自身のリズムで気分よくレースを運び、直線では外からその末脚をいかんなく発揮して、ゴール前で先に抜け出した馬を図ったかのように鮮やかにハナ差し切り、自身にとって初のG1タイトルを手にした。
ファインニードルは母ニードルクラフト、母の父Mark of Esteemという血統の5歳牡馬。本馬の母ニードルクラフトは2005年のクロエ賞(G3)、セルジオクマニ賞(G3)勝ち馬。また、本馬の叔父Fractionalは2014年のドラール賞(G2)、2015年のメシドール賞(G3)など重賞4勝の活躍馬。
ファインニードル(2013年生・牡・鹿)
父アドマイヤムーン 母ニードルクラフト 母の父Mark of Esteem
馬主 ゴドルフィン
栗東 高橋 義忠 厩舎
日高町 Darley 生産
なお、同日の阪神競馬場では、オールインワンが淀屋橋ステークス(4歳上・1600万下・芝1200m)にて、後続を3馬身引き離す見事な逃げ切り勝ちで、自身にとって5勝目をあげ、再びオープン馬となった。
オールインワン(2013年生・牡・鹿)
父アドマイヤムーン 母ゴールドコイン 母の父デヒア
馬主 カナヤマホールディングス 様
栗東 浜田 多実雄 厩舎
浦河町 笹島 政信 様 生産
また、中京競馬場では、ムーンチャイムが3歳未勝利(芝1400m)で1番人気に応えて勝利し、新たな勝ち馬となった。
ムーンチャイム (2015年生・めす・栗)
父アドマイヤムーン 母チューブラーベルズ 母の父Kingmambo
馬主 ゴドルフィン
栗東 千田 輝彦 厩舎
日高町 Darley 生産
アドマイヤムーンはG1レース3勝を誇る、JRA年度代表馬。ジャパンカップでは、不屈の精神で内外の一流馬を撃破。産駒は距離不問の活躍:G1スプリンターのファインニードル、セイウンコウセイ、G1マイラーのレオアクティブ、2000mの強豪アルキメデス。 2018年はファインニードルが高松宮記念、ブラックムーンが京都金杯に勝利。