夏競馬の開催とともにアドマイヤムーン産駒が世代を問わず好調な走りをみせている。週末のJRA開催において、アドマイヤムーン産駒のブラックムーンが米子Sをレコードで勝利、ファインニードルは水無月Sを制して再びオープン入りを決めた。
6月18日(日)、阪神競馬場で開催された米子S (3歳上・OP・芝1600m)に出走したブラックムーン。1番人気に推されたブラックムーンは、やや縦長でハイペースの展開の中、最後方待機で道中を運ぶ。最後方のまま4コーナーを回り、直線を向いたブラックムーンは、最後方待機からその末脚を爆発させ、直線だけで他馬を一気に抜き去る鮮やかなレースぶりで1.31.9のレコードタイムで勝利した。
ブラックムーンは日高町・タバタファーム生産。母ロイヤルアタック、母の父ジェネラスという血統の5歳牡馬。リステッドレース2勝目となった今回の勝利後、鞍上からは「とにかくいい馬。能力が高いです。重賞にいっても楽しみです」とのコメントも発せられた。
ブラックムーン(2012年生・牡・鹿)
父アドマイヤムーン 母ロイヤルアタック 母の父ジェネラス
馬主 Him Rock Racing 様
栗東 西浦 勝一 厩舎
日高町 タバタファーム 生産
6月17日(土)、阪神競馬場で開催された水無月S (3歳上・1600万下・芝1200m)に出走したファインニードル。内枠から好スタートを切ったファインニードルは、逃げ馬を行かせて自身は2番手につける巧みなレース運びをみせ、絶好の手応えを保ち最終コーナーを回る。直線で追い出されたファインニードルは、2番手からすんなり抜け出して前を捕える理想的な走りで勝利し、再びオープン入りを果たした。
ファインニードルは母ニードルクラフト、母の父Mark of Esteemという血統の4歳牡馬。本馬の母ニードルクラフトは2005年のクロエ賞(G3)、セルジオクマニ賞(G3)など重賞2勝馬。また、叔父のFractionalは2014のドラール賞(G2)、2015年のメシドール賞(G3)など4つの重賞に勝利している。
ファインニードル(2013年生・牡・鹿)
父アドマイヤムーン 母ニードルクラフト 母の父Mark of Esteem
馬主 H.H. シェイク・モハメド
栗東 高橋 義忠 厩舎
日高町 ダーレー 生産
さらに、6月18日(日)、函館競馬場で開催された木古内特別(3歳上・500万下・ダート1700m)に出走したアドマイヤムーン産駒のショートストーリーも、直線で鋭い末脚をみせ、1番人気に応えて勝利している。
ショートストーリー(2013年生・牡・黒鹿)
父アドマイヤムーン 母ライフストーリー 母の父Capote
馬主 H.H. シェイク・モハメド
栗東 吉村 圭司 厩舎
日高町 ダーレー 生産
アドマイヤムーンはG1レース3勝を誇る、JRA年度代表馬。ジャパンカップ(G1)では、不屈の精神で内外の一流馬を撃破。産駒は距離不問の活躍:G1スプリンターのセイウンコウセイ、ハクサンムーン、 G1マイラーのレオアクティブ、2000mの強豪アルキメデス。現4歳世代からはG1ウィナーのセイウンコウセイ、現5歳世代からはステークス勝ち馬のフミノムーン、ブラックムーンが出現。