9/11 (日)、阪神競馬場で行われた西宮S (3歳上・1600万下・芝1800m) に出走したブラックムーン。休み明けながらも1番人気に推されたブラックムーンはスローペースの流れの中、最後方の位置取りで自身のペースでレースを運ぶ。最後方のまま残り800mを切りペースを上げたブラックムーンは、大外を回して直線へ。直線では大外のままメンバー中最速の末脚を繰り出し一完歩ごとに前との差をつめ、残り100mを切ってから一気に前3頭を差し切って勝利、自身にとっての5勝目をあげた。
ブラックムーンは日高町・タバタファーム生産。母ロイヤルアタック、母の父ジェネラスという血統の4歳牡馬。本馬の半兄ゴールデンアタック、カリスマアキラはともにJRAで2勝を上げている。
ブラックムーン (2012年生・牡・鹿)
父アドマイヤムーン 母ロイヤルアタック 母の父ジェネラス
馬主 Him Rock Racing 様
栗東 西浦 勝一 厩舎
日高町 タバタファーム 生産
同日の中山競馬場で開催された木更津特別 (3歳上・1000万下・芝1600m) に出走したドーヴァー。これまでの実績から1番人気に推されたドーヴァーは、向こう正面では控えて中団7番手での競馬。4コーナーでじわりと位置を押し上げ、一団となった馬群の2番手外目に持ち出したドーヴァーは、直線に入ると鋭い末脚で坂を上り、内との追い比べをきっちり制し、自身にとっての3勝目を上げた。
ドーヴァーは母オルダニー、母の父Elusive Qualityという血統の3歳牡馬。本馬の半姉にはJRAで貴船S、UHB杯など4勝のブルーストーン。近親には、95年のフィーニクスS (G1)、愛ナショナルS (G1) などに勝利し、種牡馬としても成功を収めるDanehill Dancerがいる。
ドーヴァー (2013年生・牡・栗)
馬主 H.H. シェイク・モハメド
美浦・伊藤 圭三 厩舎
日高町 ダーレー 生産
アドマイヤムーンは現役時、国内外でG1レースを3勝しJRA年度代表馬にも輝いた名馬。種牡馬としてもスプリンターのハクサンムーン、マイラーのレオアクティブ、中距離のアルキメデスなど距離を問わず重賞勝ち馬を送り出し、貴重なエンドスウィープの血を後世に伝えている。