産駒は週末4勝の活躍。

先週に続き、アドマイヤムーン産駒が好調な走りをみせている。週末のJRA開催で産駒が4勝をあげる活躍をみせたアドマイヤムーンは、プリンセスムーンが連勝で韋駄天S (OP) に勝利した他、ヘイジームーンは1000万下で4勝目をあげ、マエストロ、ファインニードルが新たに勝ち馬となった。 

522 ()、新潟競馬場で開催された韋駄天S (4歳上・オープン・芝1000m) に出走したプリンセスムーン。前走、同距離を勝ってここに臨んだ同馬は人気の一角を担い、大外枠からの出走となった。スタート直後の行き脚こそ一息だったものの、鞍上が気合いをつけるとすんなりと流れに乗り、勝負所では進路を探る、余裕あるレース運び。持ち前のスピードと末脚の切れを存分に発揮したプリンセスムーンは、メンバー中最速の上がりで並み居る牡馬を交わして初挑戦となったオープンを見事連勝で勝利した。 

浦河町・三嶋牧場生産のプリンセスムーンは、母スクービドゥー、母の父Johan Cruyffという血統の6歳牝馬。ドイツ産の母スクービドゥーはドルメロ賞 (G3) の勝ち馬。そして、半兄タイキプレミアムは江坂特別を含むJRA3勝。また、半妹のメイショウメイゲツはアネモネS (OP) 2着の実績を持つ現役のJRA3勝馬。

 

プリンセスムーン (2010年生・めす・栗)

父アドマイヤムーン 母スクービドゥー 母の父Johan Cruyff

馬主 玉腰 勇吉 様

栗東 安田 隆行 厩舎

浦河町 三嶋牧場 生産

 

週末のJRA開催ではプリンセスムーンの他にも、521 (の東京競馬場においてヘイジームーンが4歳上・1000万下・芝1400mに出走。1番人気に応えて見事4勝目をあげ、準オープン入りを決めた。 

安平町・ノーザンファーム生産のヘイジームーンは、母アスクレピアス、母の父ヘクタープロテクターという血統の5歳牝馬。母の半妹にマーメイドS (G3) 勝ち馬のソリッドプラチナムを持つヘイジームーンは、4代母Burghclereを通じてディープインパクトやブラックタイドに連なるファミリーの出身。 

 

ヘイジームーン (2011年生・めす・黒鹿)

父アドマイヤムーン 母アスクレピアス 母の父ヘクタープロテクター

馬主 窪田 康志 様

美浦 戸田 博文 厩舎

安平町 ノーザンファーム 生産

 

上記2頭に加え、522 (の京都競馬場ではマエストロとファインニードルが新たに勝ち馬となった。 

両馬はともに、日高町・ダーレーの生産馬。マエストロの全兄は霜月S (OP) を含むJRA6勝のジョヴァンニ。そして、半姉はエリザベス女王杯 (G1) 3着の実績を持つピクシープリンセス。また、ファインニードルの母ニードルクラフトは現役時にクロエ賞 (G3) 等を制したブラックタイプウィナー。

  

マエストロ (2013年生・牡・鹿)

父アドマイヤムーン 母オータムメロディー 母の父Kingmambo

馬主 H. H. シェイク・モハメド

栗東 野中 賢二 厩舎

日高町 ダーレー 生産

 

ファインニードル (2013年生・牡・鹿)

父アドマイヤムーン 母ニードルクラフト 母の父Mark of Esteem

馬主 H. H. シェイク・モハメド

栗東 高橋 義忠 厩舎

日高町 ダーレー 生産

 

アドマイヤムーンは現役時、国内外でG1レースを3勝しJRA年度代表馬にも輝いた名馬。種牡馬としてもスプリンターのハクサンムーン、マイラーのレオアクティブ、中距離のアルキメデスなど距離を問わず重賞勝ち馬を送り出し、貴重なエンドスウィープの血を後世に伝えている。